『土ものの良さを大切にした食卓の軸となるうつわ』styleのうつわ(sakuzan)

■器:styleシリーズ、■おすすめする人:作山窯 高井社長

ここで紹介するにあたり、他で手に入るものを紹介したくなかったと話す高井社長。10年以上前から展開しているが自社のウェブサイトに掲載せず、主にレストランなどのプロユースとして展開したシリーズの中から、サイズや形の点で家庭使いでも展開できる器として取り上げたのがこのstyle(スタイル)シリーズの器

『プレート3点、ボウル2点、カップ3点で展開するstyleシリーズ』(ブラック)

『27㎝プレートにラムチョップ、14㎝ボウルにクスクスで、ワンプレートに』

 きめの細かい黒い粘土を使い、その上に焼くことで表情が生まれる窯変(ようへん)釉を施して仕上げることで和食器をルーツとする個性のある表情が表れます。
 その表情を使い易さを重視して生み出した形やサイズの器で構成することで、日常の食卓の軸となる器になりました。

『黒い土肌が見える裏面と釉薬の窯変が生じる表面』 (ピンク)

 器の種類は、プレートが取皿となる15㎝、朝食のおかず皿となる21㎝、メインのおかず皿となる27㎝の3サイズ。ボウルは小鉢と中鉢の2サイズ。カップ類は暮らしに合わせたマグカップ、ティーカップ、フリーカップの3種。

『器に施した釉薬の厚みやムラを確認し、適した状態に仕上げる工程』

 窯変釉は焼くことで予想できない面白い表情が表れるため、同時に個体差も生じます。とはいえ焼ければ何でも良いという訳ではない。
 そのため、良い表情を生み出すために開発段階には幾度も原料を調合し試験焼成を行い目指した表情を求めて、そして製品となった後は、その表情を再現するため細かに心を配り、ものづくりを行います。
 その日の気温や湿度で表情を変える素材の雰囲気に敏感になりながら。

『左:3サイズプレート(ブルー)、右:素材について話す高井社長』

 かつてやきものであっても、工場で生み出される食器には何より均一性が優先される時代がありました。

 やきものらしい表情や雰囲気よりも均一性を…。

 そうした時代においても土ものならではの器づくりからブレることなく『やきもの』を作り続けた作山窯のものづくりの芯ともなる器。(おわり)

(取材:2020年12月15日)

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