『參窯(さんかま)のはじまり その③』共に行いたいこと

『三つの窯でやりたいこと、期待すること』その②三つの窯が集い意味。の続き

司会:そうして今回三つの窯が集ったわけですが、ものづくりや背景を伝えるためにやってみたいことはありますか?

カネコ小兵 伊藤社長うちは1月と8月は除いて毎月、月一体験イベントということで自社のショールームを開放する「窯や小兵」というイベントを行っています。元々BtoBが多かったので、商社向けのショールームはあっても一般消費者向けのショールームはなかったので、そのショールームを少し改造してみたら、焼き物ファンの人がたくさんいらっしゃって話ができたんですね。そうやってコミュニケーションを深めていくとファンが増えると。

12月の窯や小兵は『焚き火で小兵』

『カネコ小兵製陶所 ショールーム』

そういった意味では3社のイベントを同時に開催するなどして3窯を回ってもらって、それぞれの想いを生で伝える機会があってもいいかなというようなことは思いますね。

 

深山 松崎社長:我々は年に1回、感謝祭という一般消費者向けのイベントを行っていて、すごく多くの方にお越しいただいているので、伊藤社長がおっしゃったように、何か3社でそういったイベントが出来ればいいなと思います。それはただ単に、モノを買うだけでなくて、ものを買うだけなら消費地のどこかに置いていただいて販売するだとか手法としてはいくらでもあると思うので、産地のイベントに参加してもらえるといいなと思います。その上で、消費地でもその背景を感じられるイベントもできればやれるといいなと思います。

『深山感謝祭 絵付け体験や工場見学も開催』

そうした場所なら若者の発想とかエネルギーを感じるので、社長の意見だけではなくて、そうした機会で新しいアイディアがあってもいいのかなと思いました。リアルなイベントだったら想像できるんだけど、なにか思いつかないようなウェブ上のイベントが新しく行われるということも手法としてはあるかと思います。そういうことも楽しみだなと思います。

 

作山窯 高井社長:まずは出してみて、お客さんからどういう反応がでてくるのかを見てみたいですね。それがやっぱり三窯が集まる一番の意義だと思うので。そこから「こういう形だからこう検討していきましょう」とか。まずは半年くらいしっかり様子をみて、お客さんが望んでるものか、望んでないものかを判断したいですね。

『作山窯外観 空に伸びる煙突と扉の393(サクザン)』

この3窯集まるうえで一番大事なことは芯をどう作り上げ、どう伝えるかっていうことかなと思ってます。メーカーが発信できることの強みみたいなところを出さないといけない。そして、これを誰に伝えるの?って言ったら実際に食器を使う人ですよね。なので、ポップアップとか、そこに寄り添うことをやった方がいいのかなと僕は思いますね。

(司会からの「ファクトリーツアーはどうですかね?」に対して)それがいいのか悪いのかっていうところで、リアクションは見てみたいですね。お客さんにとってみたらどっちを望むかですよね。個々に行きたいか?産地内でどこか一か所でバーンと見えるのがいいのか?そして、そこでお客さんに何を伝えたいのかによって内容は変わってくると思います。それが全部トータルして質問の回答になりますね。このプロジェクトに何を求めているかというと、その答えを求めてます。

あくまでも買っていただくのはユーザーさんで、普通なら勝手なこちらの想いを説明しても知ったこっちゃないですよね。だけどきちんと食のうつわを買う人はそこまで掘り下げる人もいると思うんだよね。だからこそ、それを言葉だけでは伝えられないので、このサイトで伝える。そういう場所でいいと思うんですよね僕は。こういった形で3社集まるのは初めてなので、何かが上手く形にできたらいいかなと思います。

〉〉〉(その④「他の窯に聞きたいこと」に続く)

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