■3月19日土曜、20日日曜の二日間、瑞浪市民公園で開催されたCERAMIC VALLEY CRAFT CAMP VOL.1-mizunami-。參窯として初めて出展した屋外イベントにはたくさんのご来場頂きありがとうございました。參窯が本来行いたかった使い手の皆さんとのつながりを生み出すこと。その一端を感じられた機会でした。少しこの機会をご紹介します。
瑞浪インターの近く会場となる瑞浪市民公園は準備日3月18日こそ降雨で心配でしたが、当日は心地よく晴れ待望のスタートとなりました。今回が第一回目となるこのイベントには窯元・作家・飲食店あわせて100以上が出展しました。初めての開催なので不安であった来場も始まる前から入口に長蛇の列があらわれ、結果的に二日間で1万人を超えてとても活気のある内容となりました。
私たち參窯のブースは、やきものに興味を持って足をお運び頂く方々と、私たちが、この一年間、語らい培ってきたものづくりの背景を共有出来ればとの思いから、敢えて販売は行わず、皆さんとお話をする場所として参加しました。
そのため、展示には製品に加え、その背景となるものづくりや人が伝わるようにと、釉薬を掛ける前の素焼きの器や、その釉薬を器に施す際に使用する釉薬バサミ、器の形を成形する石膏型、器に絵柄を施すための銅版転写紙など周辺の道具を展示し、合わせて各窯元で撮影した実際の制作風景の動画をご覧頂いたりしました。
更に銅板転写により素焼きの絵付けを行う工程は会場でも実演を行いました。
実演では、単に技術をご覧頂くだけではなくて、それを通してどんな場所で、どんな人が、どんな想いをもって丁寧に作っているかという姿をお伝えしようと。そして、それがきっかけとなって、皆さんの食卓のうえに毎日広がる食器に安心感や信頼感を持って頂けたら、とても嬉しいなと願い行いました。
なにより待ちに待ったイベントで、幸いにたくさんのお話ができて、そして、アンケートも沢山頂けました。
形や色や機能性など「どんな理由で器を選ぶのか?」、素材や作り方など「器について知りたいことはなんですか?」、そして「窯元に聞いてみたいことは何ですか?」もちろん多様なご意見がある事は重々承知していますが、聞かずにはいられなかった使用者の声が、普段、産地にいる私たちにとって何より興味深かったです。
やっぱり直接出会えた嬉しさ。參窯では、これからも使い手の皆さんとお会いできる機会を作っていきたいと改めて思いました。そして、各窯元ではすでにそうした試みも再開はじめています。
カネコ小兵は、近く4月2日土曜日に工場やショールームを開放してイベント「窯や小兵」を開催します。
そして作山窯では週末に開店する工場間近の直営店「sakuzan village」があります。
産地に訪れ、その空気感を味わって頂く事だけでも、普段のうつわの中に新しい表情が感じて頂けるのではと思っています。お時間ありましたら是非お立ち寄りください。
今回ご来場できなかった皆さまも是非、各窯元のイベントやショップにお立ち寄り頂けたら嬉しいです。
參窯はじめての参加イベントCERAMIC VALLEY CRAFT CAMP VOL.1-mizunami-ご来場ありがとうございました。
(2022年3月25日掲載)⇒第四回うつわやきもの相談所「ギャラリーショップMINO店長重松さんからのご質問その②(前編)」に続く・・・*次回4月1日掲載予定(毎週金曜掲載)
・・・・・各窯元ウェブサイト・・・・・
參窯その1:カネコ小兵製陶所(岐阜県土岐市下石町)https://www.ko-hyo.com/
參窯その2:作山窯(岐阜県土岐市駄知町)http://www.sakuzan.co.jp/
參窯その3:深山(岐阜県瑞浪市稲津町)http://www.miyama-web.co.jp/
・・・・・參窯ミノウエバナシ contents・・・・・
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