『三社であれば、できること』*その①成り立ちや現状の続き
司会:三社なら!というお話がありましたが、すでにそれぞれでも発信されているうえで、集う意味は何故でしょうか?また、何故この三つの窯元なのか?そして、集まる事で出来ることは何なのか?そうした集う意味合いのようなものをお教え頂けますでしょうか?
カネコ小兵 伊藤社長:僕からすると、焼き物を使う機会が昔に比べて減っているというか、例えばいろんな器を揃えて、親戚を呼んだりする家でのイベントが結構多かったと思うんですけど、そういう機会が減ってきたりだとか、焼き物離れもあって、そのなかで我々はもっともっと焼き物の良さを伝えたい。
その良さっていうのはいろいろあるんですけど、こういうことでこだわって、こういう風にして作ったという『ものづくりのこだわり』も伝えたいことの一つで、この三社は私から見ると本当にこだわったものづくりをしているのでもっと伝えてもいいんじゃないかなと思っていて、それを今回のプロジェクトを通して消費者、使っていただく方に焼き物再発見じゃないですけど、そこから焼き物好きが広がっていくといいなと思います。
深山 松崎社長:伊藤社長がおっしゃっていたように、3社はそれぞれ自分たちで発信はし続けていて、それぞれがやるっていう事ももちろんいいんですけど、例えば僕らが一社で声を上げても聞こえる範囲って一つの壁があるような気がして、3社それぞれ声が違うかもしれないけれど、同じ歌を歌うとしたらハモリが発生してきれいに聞こえて、さらに声も大きくなるから、一社で伝えきれなかった人に伝わる可能性があると思います。
もっとモノづくりのストーリーや奥深さを一般の消費者に知ってもらいたい、また3社が集まることによって、声が遠くに綺麗にかっこよく響いてほしいなと。1社だったら1000人にしか伝わらなかったことが3社になったら1万人に伝わる可能性があるという掛け算も考えられるかなとすごく楽しみにしています。
作山窯 高井社長:(三つの窯が集う意義は)それぞれの持ち合わせている焼き物が全然違うメーカーが集まって、作り手サイドの発信を行うので、表現したいこと、伝えたいことがストレートに言えていいのではないかと思いますね。これは今までなかったですね。
それぞれ3社共が強い個性があると思うので、でないと多分集まらないですしね。あと問題はどこまで同じ方向を向いていけるかというのが一番難しいところではないかと思いますね。そのへんのところがどのあたりまで協調していけるかというところが課題となっていくと思います。
なので、ここで何かを売ろうという気はなくて。こういう窯元があるよ、その窯元がどういうことを考えて発信してるよっていうのが伝えられるといいなと思います。そして、そこからどうやって繋げていくかですね。
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